「甲子園がなかったとしても、高校野球の指導をしますか?」

沖縄県立那覇西高校 島袋俊哉監督


小学校から高校まで野球をしていて、明治大学では軟式野球をやりました。27歳で沖縄に帰って教員になり高校野球とかかわってきました。

以前に高校の監督をしていた時は怒鳴ってばかりでした。一時期、特別支援学校の教員になって高校野球を離れていた時も、少年野球指導者として子供たちを怒鳴っていました。それに試合では1球ごとに指示を出していました。高校野球の指導とはそういうものだと思っていました。

でも、阪長友仁さんと出会って、いろいろ勉強して、認識が変わりました。阪長さんのセミナーは沖縄に来られるたびに2か月に1度くらいの頻度で受けました。ドミニカの高校野球は本当に素晴らしいし、日本の野球もこれからはそうなっていくべきだと思います。

昔に比べれば、沖縄の高校野球では暴力もほとんどなくなったし、ずいぶん変わったとは思いますが、それでも甲子園を目指す思いは強いです。

阪長さんのセミナーで印象に残っているのは「甲子園の大会がなかったとしても、高校野球の指導をしますか?」という問いかけです。

一瞬考えたけど、やれる指導者でいたいと思いますね。

沖縄のLigaは昨年、4校で始めたのですが、運営はすべて普天間高校の川満亨先生が取り仕切ってくださいました。

沖縄では秋には新人大会など地域でやるリーグ戦があるんです。その合間を縫ってのリーグ戦になるので日程調整が大変でした。

うちは人数が少なかったので「投手と捕手は全員やってください」ということになりましたが、選手の適性を試すいい機会になりました。そんな中で感覚をつかんだ子がいたのは良かったと思います。

昨年は、試行錯誤という感じで、全部で3試合程度しかできませんでした。また記録も川満先生が集計してくださいましたが、データは身内で共有するだけでした。

今年は日程調整もしっかりして、より充実したリーグ戦にしたいですね。