野球がなくなっても「魅力」が残る人になれるように
大阪府立香里丘高校 藤本祐貴部長
6年前、大阪の公立高校6校の指導者と現NPO法人BBフューチャー理事の阪長友仁氏とで、
野球人口減少や野球界の抱える問題点について話をしていました。そして、その流れで
我々の関わる高校野球でもなにかできないかということで、球数制限や低反発金属バット
、リーグ戦などを取り入れた「Liga Futura」を立ち上げました。そして、6年間ブラッシュアップを繰り返しながら今に至ります。
一高校の指導者としては、低反発金属バット・木製バット使用による正しい打撃フォームの習得、また投手はバットがかわって普段より有利になることから、思い切ってストレートを投げ込んで自信をつけてもらいたいです。また、リーグ戦は失敗を繰り返しながら前に進めるので、どんどん失敗して、それを改善するために個々で考え、試行錯誤し、成功につなげるというサイクルを個人個人で経験してもらいたいです。
運営としては、低反発金属バットや球数制限、トーナメント一発勝負のみの公式戦とそこからくる行き過ぎた勝利至上主義など、高校野球界の抱える問題点が少しでも良くなるきっかけになればと思ってやってきましたし、そうなればと思って今年も来年以降もやっていきたいと思っています。
香里丘高校は、選手29名 マネージャー6名 計35名で活動しています。
野球だけではなく、普段の日常生活からの学びや気づきを大事にし、野球がなくなっても魅力が残る人になれるよう指導を行っています。近年、公式戦でも結果を残せるようになり、上のステージでも野球を継続する選手が出始め、嬉しく思っています。現状に甘んずることなく、さらに上を目指して頑張っていきたいと思います。
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