真のEnjoy Baseballを追求する

慶應義塾高校 森林貴彦監督

高校野球の新たな価値を創造するため、何か新たな取り組みをできないか思案していたところ、各地でリーグ戦計画が進んでいることを知りました。中心人物である阪長さんにオンラインで相談したところ、野球や選手の将来へ向けた価値観に大いに共感するところがあり、神奈川でのLIGA立ち上げに携わろうと決めました。夏の大会前に3年生引退試合でお世話になっているチームを中心にお声がけし、新たに興味を持っている学校にも説明会を開いて、理念を共有できる参加校を増やそうと努力してきました。

目の前の選手においては、ミスを恐れぬ積極的なプレーや心構えを身につけること、そして今まで以上に野球が好きになることを期待します。低反発バットの使用は大学以降で必要となる打撃技術への気づきも与えてくれると思います。

私を含めて指導者には、トーナメント制に基づく「負けられない」意識からの呪縛、さらに高校野球やスポーツの未来を見据える長期的な視野の獲得が期待できます。

創部133年を迎えますが、この伝統を守るだけでなく、新たな伝統を創り出そうという気概を持って日々の活動に取り組んでいます。

真のEnjoy Baseballを追求し、高校野球の幅を広げながら、野球に取り組むことの価値を高めていきます。